映画のなかの構図2009年05月10日 03時01分

潜水艦
潜水艦映画のなかの構図、その1

「レッドオクトーバーを追え」より
ソ連の最新鋭原潜レッドオクトーバーが同じソ連艦のツポレフに
追われるシーン、
放たれた魚雷をかく乱するために米国原潜のダラスが登場するアングルがこれ。
本当にあんなことってできるのか、ちょっと漫画っぽいけど。

展示潜水艦のスクリューはダミーというか偽物。
本物にはこんな漁船みたいなのはついてない。
潜水艦は音で相手を判断するからスクリューの形状は最高機密なんだって。

もっとも形がわかっても簡単に同じものは作れない。
音を消す為にサイズや羽の角度、化学的な表面処理、回転の制御など高度な技術がないとだめ。
他人の真似事はなににつけダメってことらしい。

映画のなかの構図22009年05月10日 03時28分

ヤマト
「宇宙戦艦ヤマト」

超広角レンズで撮ったような艦首のデフォルメが特徴。
でもこの構図って「サブマリン707」が原型ですよね。
小学生のころは漫画が好きで、教科書の隅っこにこればっかり
パラパラ漫画描いて遊んでた。

でも小澤さとる氏の漫画ってすごいわ。
こういうアングルを思いつくとか、艦船とか波、水中の表現なんて
この人がパイオニアじゃないかな。
エムエム三太なんて海自のダッシュそのものだったような。
でも少女とか女性が登場してるシーンの印象が薄いのはなんで?

この艦首の下の形状はバルバス・バウといって航行中に波の抵抗を効率よくかわすもの。
呉で建造された戦艦大和が採用して一気に有名になった技術。

これがもし無かったら、宇宙戦艦もサブマリンもあれほど
大ヒットしなかったかもしれない、
それくらい印象的な形状ってこと。

映画のなかの構図32009年05月10日 04時00分

潜水艦の中
「クリムゾンタイド」

“ヴォスラー、ワープスピードで修理しろ!”
“通信が回復しなかったら戦争が始まるんだぞ!”
って緊迫したやりとりするのがこの艦内通話装置。

ボタンがあるってことは、内線番号簿もあるのかな。
うちの会社にもあるけど、ルールが統一されてないから
部署でバラバラ、覚えてられない。

デンゼルの演技も素晴らしいけど、艦長役のジーンハックマンが凄い。
この人は軍人がよく似合う、歴戦の古参とか幹部役。

軍人役じゃないけど「ミシシッピー・バーニング」の刑事。
シリアスなテーマなんだけど、この人の演技で
極上の娯楽映画に仕上がった名作。

映画のなかの構図42009年05月10日 04時20分

潜水艦の中
また「レッドオクトーバー」のワンシーン

“チャート、チャート、チャート!急げ!!”
“深海はどこだ、できるだけ深い海溝がいい、どこだ!”

やっとこさ「レッドオクトーバー」の意図がわかったCIAのジャックは
これをグランドバンクの深海に沈めることを決断する。
っという映画のクライマックスシーン。
チャートは海図のこと。

テーブルは狭いけどちゃんと両側から打合せができるようになってる。
海図にはビニールも敷いてあるし。
写ってる時計の時刻はうそ、針は止まったまま。

右上のBOSEは見学者向けBGMのスピーカー。
だれのアイデアなのか、効果音がうっすら艦内を流れてる。

ピコーン、ピコーン、って例の潜水艦映画定番の探信音らしきSE。
本物がそんなわけないだろ、って笑っちゃいそうになったけど
最初にあれを映画に取り入れた人はすごい、尊敬する。

あんな音出しながら走ってるわけないんだけど
潜水艦にいるってその気にさせるから楽しい。