艦砲クローズアップ2013年06月04日 06時20分

“日曜日の艦艇一般公開” 5/6の「とね」を見学したときの絵です。
この日は月曜日だったんですが、大型連休中ということで
日曜日以外も連続して一般公開がありました。

Blogに載せるつもりで後回しになってた絵です。

「いせ」の艦首にある高性能20ミリ機関砲。
接近してくるミサイルや航空機に対抗する武器ですね、艦尾にもあって
2基でほぼ全周をカバーできるよう配置されてます。
艦砲クローズアップ

76ミリ速射砲の砲口部分。
砲口制退器といって発射した弾の圧力をこの穴から逃すことで
反動を抑えるようになってます。
艦砲クローズアップ

発射の反動は少々では抑えきれません、この金属むき出しの部分も後退します。
大体40センチくらいあるかな、毎分85発で発射するたびに
後退、前進を繰り返します。潤滑油でも塗るんですかね。
艦砲クローズアップ

真ん中の黒くて丸い部分、駐退機(ちゅうたいき)と呼ばれる装置ですね。
昔の大砲で弾を撃つと台座ごとゴロゴロって下がるシーンがあるけど
あの反動をこのパーツのなかのピストンが請け負う構造になってます。
艦砲クローズアップ

ガンカメラと砲身の排煙機。
排煙機は弾を発射したときのガスを一時的に溜めて砲口から
強制的に逃がすための装置です。
これが無いとガスが逆流したり圧力が異常に高まって命中精度に影響するし
大事故につながる危険もあるんだって。
艦砲クローズアップ

こっちは20mmガトリング砲の先っぽ。
よく見ると砲身の先端は太くなってます、砲口にはキャップがしてあります。
艦砲クローズアップ

20mmガトリング砲と下の円筒形の部分が弾を収納する弾倉、
ドラム・マガジンというやつですね。
1,000発から1,500発程度が収められるようです。
護衛艦が普段何発積んでるかは聞いたことありません。
艦砲クローズアップ

20mmガトリング砲の台座部分、ダンパーが付いてますね。
台座はほぼ全周回転して銃身は水平のちょっと下向きからほとんど真上まで
目標を狙うことができます。
艦砲クローズアップ

高性能20ミリ機関砲の頭脳部分、この白いドームの中に索敵、追尾、照準などを
処理するコンピューターとレーダーが詰まってます。
電気配線を除けば、このレーダーとガトリング砲のセットをポンと置くだけで
高性能20ミリ機関砲システムは完成します。
置き場さえ確保すればいいわけで、艦内には影響しないお手軽装備です。
艦砲クローズアップ

お手軽といっても1,000万ドル以上する高価な装備ですからおいそれとは
追加できません、除籍になった艦艇から外して整備改装して新造艦や更新用に
使い回しするのが普通ですね。
艦砲クローズアップ

海上自衛隊の近接防御システムでは20ミリ機関砲が主流だけど
世界的な流れでは30ミリとか57ミリが普及してきてます。
より長射程で威力の大きい砲じゃないと対処できないケースがあるんでしょう。
自衛隊も当然考えてはいるでしょうけどね。

カープ5連敗。あ〜あ、どうしようもないな。


機材/α7Digital
   TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO
   MINOLTA AF Zoom 24-50mm F4

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