スーパーライナー ― 2012年09月05日 05時53分
日曜日に広島湾を巡ったときの記録、
「スーパーライナーおがさわら」の画像集です。
「スーパーライナーおがさわら」の画像集です。
なにがスーパーなのかというと、極限まで造波抵抗を減らした
要するにホバークラフトと同じで、波の抵抗を減らして
スピードアップさせて効率良くお客さんを運ぼうって発想です。
スピードアップさせて効率良くお客さんを運ぼうって発想です。
全長140メートル、総トン数14,500トン
最大速力39ノット(時速72キロ)。
最大速力39ノット(時速72キロ)。
護衛艦の「いせ」が全長197メートルで13,950トンです。
船体は軽くするためにアルミ合金でできてます。
船首はこんな格好、ゴムクッションで塞がれてます。
計画通りなら740人の旅客と貨物を載せて東京・竹芝桟橋から
小笠原諸島まで16~17時間で結ぶはずでした。
いまは26時間くらいかかってるそうですが。
小笠原諸島まで16~17時間で結ぶはずでした。
いまは26時間くらいかかってるそうですが。
スクリューはなくて「ウオータージェット」で吸い込んだ海水を
勢いよく吐き出して進みます。
勢いよく吐き出して進みます。
船体を浮かせるためのエンジンと、ウオータージェット用の
2種類の大出力エンジンを積んでます。
ここまで書くと、だいたい想像が付きますよね。
護衛艦「いせ」クラスの船体を浮かせて時速70キロで走らせよう、
って発想ですからね、無謀というか無茶ですよね。
って発想ですからね、無謀というか無茶ですよね。
ジェットエンジンみたいなのが何機も全力で動いてて
すごい轟音と風圧でしょう。
のんびりデッキで太平洋を眺めようなんて気分になりますか?
すごい轟音と風圧でしょう。
のんびりデッキで太平洋を眺めようなんて気分になりますか?
けっきょく造ってみたものの、燃料の高騰やらいろいろあって
計画通りの採算が採れないことから一度も就航しませんでした。
引き取り手もなくて、いまはこうして広島湾の島影で
ひっそりと時間が過ぎていくだけです。
ひっそりと時間が過ぎていくだけです。
開発や建造に携わった人、就航を心待ちにしてた人たちは
やりきれないでしょうね、徒労とは言わないまでも虚しいです。
でも“負の遺産”とは、呼びたくないですね。
これの開発で培った様々な新技術はきっと別の形で
実を結ぶでしょう。そうしないと、いけません。
これの開発で培った様々な新技術はきっと別の形で
実を結ぶでしょう。そうしないと、いけません。
「スーパーライナーおがさわら」をもっと詳しく知りたい人は
NETで検索してみてください、いっぱいでてきます。
なんか、Ryanは調べてて記事を書くのが最初嫌でした。
なんて無駄なことをしたんだろう、って。
でも“いまここにいる船”にはなんの罪もないですからね、
いろんな場面で決定を下した人がよっく考えないといけません。
NETで検索してみてください、いっぱいでてきます。
なんか、Ryanは調べてて記事を書くのが最初嫌でした。
なんて無駄なことをしたんだろう、って。
でも“いまここにいる船”にはなんの罪もないですからね、
いろんな場面で決定を下した人がよっく考えないといけません。
機材/α200、α700
SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC
SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
コメント
_ onehand ― 2012年09月05日 06時58分
_ onehandさんへ ― 2012年09月05日 07時17分
そうでしょ、だんだん気が重くなってきます。
でも新事業というのはある意味、そういう繰り返しかもしれません。
「プロジェクトX」っていう成功物語の番組があったけど
日の当たらないまま消えていった開発者や技術が山ほど
あるんでしょうね。
そのリスクがぜんぶモノの値段に跳ね返ってるんですが。。
でも新事業というのはある意味、そういう繰り返しかもしれません。
「プロジェクトX」っていう成功物語の番組があったけど
日の当たらないまま消えていった開発者や技術が山ほど
あるんでしょうね。
そのリスクがぜんぶモノの値段に跳ね返ってるんですが。。
_ onehand ― 2012年09月05日 17時29分
こんにちは、この中の画像を数枚、貸していただけませんでしょうか・・?
私のもう一つのブログで使わせていただきたいのですが・・・。如何でしょう・・・?むろん、画像にはRyanさんのネームを入れて使いますが・・・?
私のもう一つのブログで使わせていただきたいのですが・・・。如何でしょう・・・?むろん、画像にはRyanさんのネームを入れて使いますが・・・?
_ onehandさんへ ― 2012年09月05日 22時54分
どうぞ、お役に立つなら使ってください。
出典なんかどうでもいいです、
名前は邪魔だろうから入れなくていいですよ。
オリジナルが良かったらでかいのをデータで差し上げますが。
出典なんかどうでもいいです、
名前は邪魔だろうから入れなくていいですよ。
オリジナルが良かったらでかいのをデータで差し上げますが。
_ ヒロ ― 2012年09月07日 01時00分
「スーパーライナー小笠原」Ryanさんの解説を読んで少し思い出しました。
多分新聞記事が大半だったと思うのですが、技術的な詳細は初めて知りました。
「いせ」クラスを水中翼使わずにジェット噴流で持ち上げるのはかなり思い切った挑戦ですね。
確かに水中翼だと鯨にヒットしたりして、事故のリスクが有りますから船体をジェット噴流で持ち上げる発想は悪くないと思うのですが・・・・
「いせ」を持ち上げる、どうしてこのサイズだったのでしょうね。
多分新聞記事が大半だったと思うのですが、技術的な詳細は初めて知りました。
「いせ」クラスを水中翼使わずにジェット噴流で持ち上げるのはかなり思い切った挑戦ですね。
確かに水中翼だと鯨にヒットしたりして、事故のリスクが有りますから船体をジェット噴流で持ち上げる発想は悪くないと思うのですが・・・・
「いせ」を持ち上げる、どうしてこのサイズだったのでしょうね。
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いろいろとあったようですね・・・。
朝から、読んでて疲れてきました・・・。
客よりも重い燃料を燃やし続けて16時間で小笠原へ・・・。
年間20億の赤字での運営・・・。
この事業の影に儲かった人と損した人が大勢いるんですね・・・。
また、じっくりと読んでみます・・・。