SS-591「みちしお」2013年11月07日 07時28分

昨日の記事の続き、予告のとおり艦内探訪記です。

でも写真はありません、カメラや携帯、スマホなんかは持ち込めないから。
これは見学者だけでなく乗員も同じで乗艦するときに担当者に預けます。

記憶が熱いうちに艦内探訪記は書いておきたいし、
どうしたものかと考えた結果が以下です。
SS-591「みちしお」

“てつのくじら館”で展示公開されてる「あきしお」の写真と
今回、実際に乗ってみた現役の「みちしお」とを比較することにしました。

まずは出入りするハッチ、家でいえば玄関ですね。勝手口は別にあります。
この辺りの雰囲気は「あきしお」とまったく同じ、
ハシゴは垂直で甲板から4メートルくらい降ります。
身体はスルッと入りますけどね、昇降するのにちょっと腕力がいります。
SS-591「みちしお」

艦内に降りるといきなり幹部の打合せコーナーがあります。
造りは同じだけど書類やバインダーが並べてあってもっと生活感がありますね。
実物は見学通路がないからかなり広い感じがしました。
SS-591「みちしお」

床はこんな感じじゃないです、この上にもう一枚マットが敷いてあって
歩く音が出ないようになってます。床だけじゃなくて防音対策は徹底してますね。
SS-591「みちしお」

艦内を仕切る防水ハッチ、これをくぐって出入りしました。
まず足をまたいで、それから頭を入れたほうがくぐりやすかったです。
何ヶ所あったかなあ、何層も行ったり来たりして正確な枚数はあやふや。
このドアは楕円形と真円と2種類あって区画によって違ってました。
SS-591「みちしお」

「あきしお」と大きく違うのがここ、操舵席。
「みちしお」は操舵席が一つしかありません、自動化が進んだ結果ですね。
実際に座ってみたけどハンドルは軽いですね、でも目の前は計器ばっかりで
窓がないから目隠しされてクルマの運転するみたいな感じです。
SS-591「みちしお」

潜望鏡も覗きましたよ。
「あきしお」より鮮明でした、“アレイからすこじま”で悪さできませんね。
回すときは必ず隊員がサポートで反対側に付きます、なんでだろ?
SS-591「みちしお」

発令所の雰囲気、色とか照明とかは「あきしお」とそっくりでした。
でも広いです、なにより椅子が担当部署の数だけいっぱいあるのにびっくり。
移動できるけどキャスターが付いてないしっかりした椅子です。
計器類は一部隠してありました、見学者が来るから事前に準備したんですね。
SS-591「みちしお」

でも計器や数字をみてもRyanみたいな素人にはさっぱりなんのことやら?です。

この辺りは戦闘とかソナーの関係ですね、発令所のレイアウトは基本的に
「あきしお」と同じ、潜望鏡と海図のコーナーを中心に左がエンジン系、
右側がコンバット系となってます。
SS-591「みちしお」

潜水艦の目と耳、音響ソナーのコーナー。
映画でよくあるピコーン、ピコーンなんて音はしてません。
SS-591「みちしお」

こんなだったかなあ、「あきしお」よりソナーは格段に進歩してるそうです。
オシログラフみたいなのがいっぱいあって説明してもらったけど理解不能でした。
ZQQって文字だけが、なぜか記憶に焼き付いてますけどね。
SS-591「みちしお」

セイルトップに上がるドアがこの脇にあります。
でも見学者は上がれません、トップから写真撮りたかったなあ、カメラ無いけど。
SS-591「みちしお」

潜水艦でおもしろいのは、例えばこんなゴチャゴチャしたところがいっぱいあって、
人が入れる場所じゃないように見えるでしょ。
でもどこからか、こんなところからでも人が出てくるんです、あれ不思議でしたね、
ほんの隙間みたいなところで作業してて、まるで隠れんぼしてるみたいです。
SS-591「みちしお」

換気の解説はおもしろかったなあ、
なるほどなあと感心しました。

艦内はとにかく静かで清潔、ゴミなんかぜんぜん落ちてません。
もっと体育会系の部室の匂いがするかと期待してたんだけど、
まったく感じませんでした。


乗員の居室、というかベッドルームは艦内のあちこちにありました。
「みちしお」は壁がもっと垂直でこんな円形じゃなかったですね。
Ryanも寝てみたけど思ってたよりずっと広くて快適でした。
でも航海中はここだけがプライベート部分ですからね、我慢できるかなあ。
SS-591「みちしお」

厨房、調理はすべて電力を使います。
この日のメニューは何だったんだろ、玉ねぎを刻んでましたよ、男の料理。
潜水艦勤務は6時間交代で食事が一日に4回でるんですね。
厨房もゆったりして「あきしお」より広いです。
SS-591「みちしお」

魚雷室や電動機室も見たし、最後部にあるスクリューシャフトまで触りました。
「あきしお」はそこまで公開してないので写真で説明できません。
SS-591「みちしお」

“日曜日の艦艇一般公開”と違ってたっぷり、
見学は1時間をはるかに越えて堪能しました。

祝日で乗員の2/3は上陸中だったから空いてたけど
全員が乗ってたらこんなまったりした見学なんてできませんね。

以上で艦内の記事はお開き、
続きは甲板とか桟橋からのレポになります。

いやいや、思わぬ見学に感謝、感激の一日でした。


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機材/α700
   SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC 他

昨日の歩数(6,421)



コメント

_ なお ― 2013年11月07日 22時43分

Ryanさんは A型って言うのがいつもしっかり伝わってきますよ
今回の記事 特に強くそう思いました
誰が見てもわかりやすく しかもリアリティがありますね
臨場感というのか(*^^*)

潜水艦は 昔のキャラメルのおまけみたいにちっちゃいのに
めちゃくちゃ細かくて…ゴチャゴチャで(笑)って感じですよね

Ryanさんがスパイと間違われて 連行されなくてホントに良かったです♬

_ なおさんへ ― 2013年11月08日 04時25分

そうですか?血液型と関係あるのかなあ?
Ryanの記憶や思ったことが伝わってるとすれば
願ったり叶ったりです。

Blogの文章は短め、漢字は少なめを心がけています。
コメントをたくさんいただくようになってからは、
会話するように書く、これを意識するようになりましたね。

なおさんのコメントも素直でそのまま気持ちが伝わってきますよ。
ここのコメントはわりとそういう人が多いですね、ありがたいことです。

スパイか、
昔の忍者は何年も地域に潜んで決して目立たず
相手が気を許すまで気長に地味に暮らしたそうです。

A型のRyanはちょっと向いてませんねえ、
見たもの聞いたもの、すぐ誰彼なくペラペラしゃべってしまうし
007にはなれそうもないですね。

_ ヒロ ― 2013年11月08日 22時09分

流石Ryanさんですね!
艦内はカメラ禁止だからどの様にブログ書かれるのか気になってましたが、こう来ましたか。
「みちしお」も一杯撮ってるRyanさんだからの臨場感ですね。
トップの1枚をデッキで撮ったのにしてコメント書き換えたら、「大スクープ!!」の潜入記事になりますよ。
4月1日にアップするの、考えても面白いと思うのですが ^^:

_ ヒロさんへ ― 2013年11月08日 23時11分

正直、どう書こうか、どこまでオープンにしていいか
悩ましい見学でしたね。

潜水艦を見学する人はたくさんいるだろうけど
Ryanほど熱心にblogで紹介するのはどうなんでしょうね?

専門誌なんかで艦内の写真は記事になってますからね、
珍しくはないだろうけど素人の体験記はあまり無いかもしれませんね。

嘘は書けないし、数字もはっきり書けないし
今回の記事はかなり気を使って書いたつもりなんですよ。

・・・でもまだ続きがあるからご期待ください。

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